戦争法、共謀罪、戦争する国づくりは断じて許さない=6.19戦争させない北海道委員会「総がかり行動」
掲載日:2017.06.20
6月19日、札幌市・大通西4丁目で、戦争させない北海道委員会「総がかり行動」が開かれた。
はじめに、長田・北海道平和運動フォーラム代表は、
「2015年9月19日、戦争法が強行採決されてから1年9か月が経った。毎月19日に本行動へ足を運んでいただいていることに感謝。6月15日、共謀罪が強行成立したことにあらためて強く抗議し、廃止を求めていかなければならない。しかも、委員会採決を省略するという安倍一強のおごり、議会制民主主義を破壊するこの暴挙は断じて許されない。反対する者を徹底的に攻撃する、自分の都合の悪いことは調べないし認めない、そればかりか野党の追及を印象操作と批判する。安倍のお友達だけが利益を享受する、こんな安倍内閣は即刻退陣してもらわなければならない。戦争法、共謀罪、戦争する国づくりは断じて許さない。引き続きのご協力を」と述べた。
黒沢・憲法共同センター代表は、
「敵を煽り倒して威嚇して、日本でもテロがあるかもしれないと共謀罪を通した。このやりかたは絶対許せない。テロを本当になくしたいのであれば、会話で解決していく、その方向をめざさなければ。武力や抑止力で平和は作れない。どうしたら変えていけるのか。安倍首相が自ら退陣する様子は見えない、選挙で変えていくことしかない。選挙で勝とうと思ったら国民が託しても良いと思える野党を作り上げること。選挙は来年12月までには必ずある。選挙に追い込まなければならない」と訴えた。
岩本・北星学園大学教授は、
「日本はいま戦前への道を歩み始めている。「道徳」の強化が始まっている。今日まで札幌市役所ロビーで「道徳」の教科書の展示会をやっていた。危うく洗脳されそうになった、そのくらい恐ろしい教科書だ。道徳というのは子どもたちの心を作り変える為の道具、洗脳のための教材なのだ。こんなものは教科書でもなんでもない!
そこに書かれている内容を要約すると、「自由は身勝手と違う、自由はみんなの役に立ってこその自由だ、個人のための自由はない。権利ばかり主張すれば国や社会は乱れてしまう、権利より義務を重んずるべき。人権ではなく、一番大事なのは納税の義務」と書かれている。こんな教科書がこれから学校で使われようとしている。個人よりも家族、家族よりも国家。つまり自己犠牲、戦前と変わらない、その先に「戦争」があることは明らかである。
心を取り締まるための共謀罪法、道徳の教科化もなんとしても阻止しなければ、そのことによって戦争のない平和な未来をつかむことができる。いま私たちに必要な自由は何か、あたりまえや常識を疑う自由であり、国家や権力者や権威を批判する自由であり、この自由を決して手ばなさない。この自由を子どもたちにも伝えたい。そのためにたたかわなければ。これからもともにがんばりましょう」と訴えた。