「安全保障関連法案の慎重審議を求める緊急声明」=北海道内市長OB有志の会
掲載日:2015.09.10
9月9日、道庁記者会見室で「北海道内市長OB有志の会」から、前・元市長5人が参加し、安保保障関連法案の慎重審議を求める緊急声明の記者会見を行った。
元赤平市長・親松貞義さんが「集団的自衛権について話をさせていただく。市民のみなさんが平和で幸せな日々を送ってほしいと願いながら全力投球をする。これからの日本の進路を決める法案について政治的立場をのりこえて憂慮している。思いを一つに表明をすると述べた。
そのあと参加している方々のコメントを表明した。
前登別市長・上野晃さんは「安全保障関連の問題について現職の市長として物は言いにくい。市長経験者として言いたい。憲法は素晴らしいものだ。憲法の解釈について変更すると感じている人は多い。政権の解釈変更に疑問を感じている。国民の納得が必要だ。集団的自衛権の解釈についての中身についても市民の多くが疑問を持っている。危険を感じている。一方的に解釈を押し付けて『納得させることができた』としていることに憤りを感じる。強引な進め方は納得できない。国民が納得できるよう議論することが必要だ。安倍政権は質問に対してまともな答えをしていない。極めて傲慢な態度だ」と述べた。
元小樽市長・山田克磨さんは「一市民として、いろいろな問題に対してフェイスブックで書かせてもらっている。集団的自衛権の行使については今まで止められていた。今の内閣が変えるということは納得できない。解釈変更できるのなら憲法とはなんなのかと疑問を感じる。憲法改正を国民に提示して、国民が憲法変えようとなれば納得するが現状では納得できない。安倍総理の答弁内容はまったくわからない。法案を白紙撤回するべきだ。
元苫小牧市長・鳥越忠行さんは「首長は憲法も国の法律も自治体の法令も守り市民の生活を一つひとつ大事にしていくことが任務だ。地元の市民が解釈改憲を使うとなったら市民から叱りを受ける。日本の立憲主義が破壊されるような日本の政治であっては絶対ならない。再び70年前の苦い、厳しい経験を起こすような危険な道は絶対に許すことはできない。
元名寄市長・桜庭康喜さんは「毎日書き、問う報道を見て胸が痛む思いだ。地方行政に携わってきたものとして自分たちの思いを明らかにすることができないか、そんな熟知した思いで日々を過ごしてきた。そういう時に先輩諸氏からいろいろな提言があった。政治、行政を経験したものとしてはっきりとものをいうべきだ。態度を明らかにするべきだ」と述べた後、「安保保障関連法案の慎重審議を求める緊急声明」を発表した。