人類と核の共存はできない!32回目の「幌延デー北海道集会」が開催されました。
掲載日:2017.11.29
11月23日、北海道・幌延町にて「第32回幌延デー北海道集会」が開催され、道内外から約1000人が参加して集会・デモパレードを行いました。
高レベル放射性廃棄物の最終処分の研究を行う「幌延深地層研究計画」をめぐって、北海道は「放射性廃棄物の持ち込みは受け入れ難い」との条例を制定して、道および幌延町、原子力機構(旧核燃機構)は「研究のみ」として「放射性廃棄物や放射性物質を持ち込まないし使用しない」「研究終了後は埋め戻し、最終処分場にしない」との「協定」を締結しています。
しかし、日本原子力研究開発機構は、「20年程度」とした研究期間について、未だに「埋め戻し」を含む終了時期を明言していません。またこの間、NUMOの理事長などが「候補地選定では道内も対象となる」などと、「三者協定」を反故にするかのような発言をするなど、なし崩し的に研究期間が延長され、最終処分場とされることが危惧されます。核廃棄物の存在は、極めて大きな負の遺産であり、後の世代に残してはならず、「地層処分」は即刻、見直すべきです。
また、政府は7月28日、高レベル放射性廃棄物の最終処分に適した地域を示した「科学的特性マップ」を公表しました。火山や活断層が周囲になく海岸から近い、処分場の候補地となり得る「最適地(輸送面でも好ましい地域)」は、北海道内では幌延町を含む86市町村が該当するとしました。私たちは、深地層研究計画を変質させ、幌延周辺や道北地域、そして道内を、なし崩し的に最終処分場にさせないために、これまで以上に監視体制を強めるとともに、「最適地」をはじめ「適地」に該当するすべての自治体において、「処分場拒否」の議会決議採択めざさなければなりません。
「人類と核の共存はできません!」「北海道への核の持ち込みを許していけません!」
私たちは、脱原発社会の実現をめざし、泊原発をはじめ全国の原発の「再稼働」を許さず、すべての原発の廃炉、大間原発の建設中止、六ヶ所再処理工場の閉鎖、北海道への「核のゴミ」の持ち込みや「科学的特性マップ」の撤回、「核のゴミ」の地層処分に反対し、見直しを求める運動を、全国の市民の皆さんと固く連帯し発展させていくため、あきらめず粘り強くたたかっていきます。