働くものの政治を取り戻す!=第87回全道メーデー大会
掲載日:2016.05.01
5月1日、第87回全道メーデー大会が札幌市内で開かれ、約5000人が参加した。
冒頭、熊本地震で尊い命を失われた方々のご冥福を祈り黙祷からはじまった。今年のメーデーは『支え合い、助け合う、心をひとつに力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう』をメインスローガンに「働く人が報われる社会」「一人ひとりが主役の社会」をつくっていくことを確認した。
出村・連合北海道会長は「5区補欠選挙は、破れはしたが安倍政権に脅威と緊張を与えることができた。7月の参議院選挙で、働くものの政治を取り戻すため、12人の連合推薦比例候補と選挙区『徳永エリ』さんの勝利を勝ち取ろう」と呼びかけた。また、「メーデーの起源は、8時間労働制実現をめざしたことからはじまる。『第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は自由のために』だ。しかし、現実は長時間労働から十分な休息も自由な時間も思うように取れず、メーデーの精神から逆行している。額に汗して働くものが報われる社会、平和で安心して暮らせる社会を実現しなければならない。そのためには、社会的うねりが必要だ。本メーデーを、その決意をあらためて固め合い、広く社会に発信する『暮らしの底上げメーデー』にしていこう」と訴えた。
その後、秋元克弘・札幌市長、佐々木隆博・民進党代表らがあいさつした。
7月の参議院選挙に立候補予定の『徳永エリ』参議も演台に立った。
徳永参議は「衆議院北海道5区補選のたたかいは、私にとって大きな勇気になり、大きな力となった。夏の参院選は絶対に勝って、参議院の役割を復活させなければならない。安全保障関連法制、TPP、憲法改正、労働法制改悪など、先のことまでしっかりと考えながら対応しなければ、本当に取り返しのつかないことになりかねない法律や法案が山積している。その危機感を共有してほしい」と呼びかけた。
また「今年の国政選挙で、私たちが与党にしっかり対峙できる環境と時間を取り戻さなければならない。これまでにない厳しい選挙だが、命と暮らしと平和、立憲主義・民主主義を守る、そして安心・安定の雇用を守っていくため、力を合わせて全力でたたかう」と決意を述べた。
さらに、4月24日に行われた、衆議院北海道5区補選のたたかいに挑んだ「池田まき」さんは、「全国で初の統一候補としてたたかい、『無所属でのハンデ』の中でここまでのたたかいをできたことに感謝する。しかし、悔しくてたまらない。働く人たちの声の先には生活がある。国民・市民の権利や声を絶やすことなく、今後も活動を続ける」と決意を述べた。
その後、働くもののの処遇改善や格差是正を訴えながら、札幌市内をデモパレードした。