原発再稼働は私たちへの挑戦、脱原発の希望を強めよう=STOP泊原発の再稼働!さようなら原発北海道集会inいわない
掲載日:2013.10.06
10月5日、岩内町・岩内フェリー埠頭緑地で「STOP泊原発の再稼働!さようなら原発北海道集会inいわない」が開かれ、1500人が参加した。
はじめに、さようなら原発1000万人アクション北海道「呼びかけ人」の発言として、北海道大学名誉教授・小野有五さんが「この会場にある、女神は泊原発のそっぽをむいている。奥尻の震災・津波で多くの人が犠牲になった。私たちは生かされていることを忘れてはいけない。将来の子どもたちのため原発を止めることを誓い合おう」と述べあいつした。
また、北海道生活協同組合連合会会長理事・麻田信二さんは「人間に原発をコントロールすることはできないし、コントロールすることもできない。原発が便利な反面、核のごみ処分する方法がない。デンマークは安心の福祉国家。北海道は東洋のデンマークとなれる。北海道に原発はいらない。自然エネルギーを推進して、泊の再稼働を阻止し、大間原発建設中止を求めよう」と述べあいさつした。
さらに、ジャーナリスト・作家の鎌田慧さんは「原発再稼働は私たちへの挑戦だ。私たちの運動が小泉元首相を動かして、『脱原発』という発言につながった。私たちの正義の力が自民党をも動かした。脱原発という希望を強めるのがこの集会だ。もっと大胆に地域の方と話し合い運動を強めよう」と呼びかけた。
その後、現地からの報告として、岩内原発問題研究会・斉藤武一さんが紙芝居で、原発立地自治体になっても地域住民にはなにも経済的メリットがないことを話した。
また、共和町三田牧場・牧場長の大田学さんは「もし原発事故が起きれば風評被害だけでなく、私たち生活や命に関わる問題だ。ドイツのように原発を止める国があるのだから、日本でも必ず止められると思う」と述べた。
夕張高校の高校生・杉村さんからは「なぜ福島事故があったのに原発を止めようとしないのか。将来のために原発を止めるべき」と力強く訴えた。
引き続き、「再稼働」申請の現場地立地県として、①四国電力・伊方原発(愛媛県)原発さよなら四国ネットワーク・井出 久司さん、②関西電力・大飯原発(福井県)原発問題住民運動福井県連絡会・林 広員さんから報告があった。
その後、集会アピールを採択し、倉本聰さんが発案した、「泊原発風船プロジェクト」で約1,000個のエコ風船飛ばしを参加者全員で行った。
◆「泊原発風船プロジェクト」
集会を行った時間に泊原発で事故が起こった場合に、放射能が風に乗ってどこまで行くのかを検証するもので、風船を拾った人に連絡を求めるメッセージカードが付いている。拾った方はハガキに拾った場所と日時を記載しポストへ投函してください。
集会後は、岩内町内をデモ行進して、「泊原発再稼働反対」「大間原発建設中止」を町民らに訴えた。
◇デモ行進のようす◇