辺野古新基地建設を止めよう!山城議長裁判の無罪を勝ちとろう!平和フォーラム全国行動
掲載日:2018.03.22
3月14日、那覇地方裁判所は、辺野古および高江での米軍基地建設反対の抗議行動中に警察権力によって不当に逮捕され、5か月にもおよぶ長期勾留をされた山城博治・沖縄平和運動センター議長など3人に対して有罪の判決を下した。
平和フォーラムは、この判決日に合わせて、3月13日~15日に「辺野古新基地建設を止めよう!山城議長裁判の無罪を勝ちとろう!平和フォーラム全国行動」を那覇市内で開催し、県知事選などの様々な機会を通じて沖縄県民が示した「辺野古基地建設反対」の声に全く耳を貸さない安倍政権や米軍に対する抗議行動をおこなった。
13日には、阿部岳さん・沖縄タイムス記者が「沖縄に対する国家の暴力ー民主主義と地方自治を取り戻すために」と題し、2014年に辺野古基地建設が着工されてからの現況や辺野古での抗議行動、メディアの役割などについての講演をおこない、改めて沖縄の現状を学んだ。
14日午前は、200人を超える全国仲間が「辺野古ゲート前座り込み行動」に結集し、1347日目となった抗議行動の支援をするとともに、南の沖縄から北の北海道まで「沖縄の痛みは日本痛み。私たち痛み」という思いを共有し、平和と民主主義のために、沖縄県民と共に全国から訴えていくことを確認した。
午後からは、那覇地方裁判所前にて裁判事前集会を開催した。集会で裁判について述べた山城議長は「声を上げ続ける沖縄から、那覇地方裁判所の裁判官が、中央に向かって毅然として民主主義や憲法に規定される基本的人権を守るために声をあげる。そういう歴史的裁判であって欲しいと願わないわけにはいかない。みなさんとともに、腕を組み肩を組み、歌を歌い踊りをしながら、笑顔で沖縄の未来は私たちがつくるんだ。安倍内閣に任せる未来はないし、安部内閣に預ける命も暮らしもない。県民の誇りをかけてがんばろう」と判決を前に思いを語り、その後公判にのぞんだ。
しかし判決は有罪となった。那覇地裁は、山城議長に対して「反対運動のリーダー的存在として主導的役割を果たし共犯者らの犯行をあおった」として懲役2年執行猶予3年を言い渡した。
判決後の集会で山城議長は「抗議活動の背景を見ず、行為のみに着目して論じている。形式的な不当判決だ」と述べた。また、判決理由の中で「公共の福祉のためには表現活動は制限される」としていることに対し、「警察権力を持って威圧的に市民の反対行動を排除する国の姿勢や県民が反対する米軍基地建設が公共の福祉に該当するのか。県民に許される主権の行使、民主的手続きと何かを判決は示していない」として、即日控訴したことを明らかにした。
15日は、普天間・嘉手納基地の視察をおこなった後に、大浦湾にて洋上から辺野古新基地建設に抗議する行動を行う予定だったが、悪天候のため中止となった。(工事も中止)
最後に、辺野古ゲート前で歌われている「ケ・セラ」の一節を紹介しておく
おさえ切れない怒り こらえ切れない悲しみ
そんなことの繰り返しだけど 決して倒れはしないさ
うちぬ宝 うちぬ宝
私たちは諦めないよ 平和と自由を求めて
声をあげていこう 強く生きていこう