今のこの時を再び戦前としないためにたたかおう=5.3憲法集会
掲載日:2017.05.04
5月3日、札幌市・大通西3丁目広場で、「憲法施行70周年!「安保関連法」廃止・「共謀罪」阻止!&守ろう憲法集会」が開かれ、約800人が参加した。集会では9人のリレートークとデモパレードが行われた。
北海道平和運動フォーラム・長田代表は、
「日本国憲法が1947年に施行されて今日5月3日で70年を迎えた。憲法は、自由や人権を保障し平和国家をめざす戦後日本の礎を築いてきたもの。今日に至るまで他国と戦火を交えることなく、誰も殺すことも殺されることもなく歩むことができたのは、戦争放棄を定めた憲法と、平和と民主主義を守る私たち市民のたたかいによるもの」とし、計画しただけで話し合っただけで罪になる共謀罪について、「自由を奪う、監視社会につながる共謀罪は断固廃止に追い込まなければならない。北海道から共謀罪NO!の声をあげようではありませんか」と呼びかけた。
北海道憲法共同センター・黒沢代表は、
「日本の憲法を世界の宝としてしっかり守り続けていこうということを訴えていく。共謀罪の創設はじめ、戦争法を、国民の声を耳を口をふさいで黙らせて実戦をしていこう、そしてこの国を戦争する国へ実践に移そうとしている。それを止めるも私たちの声だ」と訴えた。
戦争させない北海道委員会の呼びかけ人 岩本・北星学園大学教授は、
「この憲法晴れを、決して曇らせ雨を降らせてはいけない。今戦争とテロリズムに対する恐怖が政府・マスメディアによって煽り立てられている。世界中の人々と連帯し、ともに勇気をもって困難に立ち向かっていこう」と呼びかけた。
上田文雄弁護士は、
「日本国憲法を今日あらためて読んでいただきたい。12条は自由・権利は国民の不断の努力によってこれを保持しなければならないと書いてある。日々の私たちの決意こそが、憲法に今一度関心を持とう、これを確認し、若い人に伝えてほしい。ここからもう一度日本国憲法を我々の手に」と訴えた。
ひとものまちづくり研究所・柳田さんは、
「憲法のあらゆる条項が私たちの人生・生活の根幹に関わり、私たちは憲法に守られている。私たちが楽しく生きる毎日を守るため、みなさんと共有しながら広げることを続けていきたい」と訴えた。
ユニキタ・由比さんは、
「憲法に書かれた自由や権利は私たち一人ひとりが守ろうとしなければただの言葉でしかない。憲法をただの言葉にしないために、自分たちに何ができるか、社会に問い続け、この憲法を大切にしていきたい」と訴えた。
自衛官の息子をもつ平さんは、
「大手メディアの報道は不安や恐怖に向かわせる情報ばかり。うわべの情報に騙されず踊らされず流されず、次回の選挙は無能無策どころか戦争まっしぐらの政府を一掃し、平和な事実を積み上げられる堅実な候補を選び出すことだ。一人の母親の執念でこの安保法を必ず廃案に追い込む」と訴えた。
大町・安保法制に反対する北海道宗教者連絡会事務局長は、
「非暴力抵抗の先駆者たちである、ガンジーやキング牧師の言葉「善に協力するのは義務である、と同時に悪への協力を拒否するのも義務なのである。問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かうのである」。今のこの時を再び戦前としないためにも、ともに憲法を守り、世界に掲げてともに歩んでいきましょう」と呼びかけた。
戦争させない北海道委員会呼びかけ人 清末・室蘭工業大学准教授は、
「多数の人々が恐怖や欠乏から免れた生活を送ることができるよう、これらの恐怖や欠乏を生み出している者たちに抗する勇気と言葉を持ちたたかうこと。現在改憲の危機にある日本国憲法が求める、全世界の人々の平和的生存権の実現にむけて行動することに他ない。来年の本日の集会で笑顔を見せることができるかどうか。それは私たち自身のたたかう勇気と実践にかかっている」と訴えた。