自公政権は「高齢者医療制度の在り方や年金も議論なし」=第41回いのちとくらしを守る全道集会
掲載日:2013.06.26
6月22日、札幌市・北海道教育会館で「第41回いのちとくらしを守る全道集会」が開かれ160人が参加した。
集会では、厚生労働省の研究会の一員として、介護保険の制度づくりに直接関わっていた、前衆議院議員の山崎まやさんが「誰のための介護保険制度?~ともに生きる社会に~」と題して講演した。
山崎さんは、高齢者への虐待の増加状況について、身内(夫・息子)の虐待が多い事実や、2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、その比率が20%にのぼり、現在の3人に1人が高齢者を支える騎馬戦状態から1人が1人を支える肩車状態になると述べた。また、利用者からみた介護保険は、病院は早期退院しなくてはならなく、介護施設もなく入れない、お金もない=やむなく在宅ケア、家族介護で離職増・男性介護者も急増しているといった実態を述べた。また、8.9兆円の介護費用にもかかわらず介護現場も利用者も満足度が上がっていない現状を指摘した。
さらに、2年後の改正の方向性と課題として、介護サービス提供体制の充実、現在400万人いる認知症対応の推進、マンパワーの増強が必要になってくることを述べ、「現在の自公政権では、高齢者医療制度の在り方や年金も議論されていない」と問題点を強調した。