共謀罪を廃案に!監視社会にNOを!=5月16日・17日戦争させない北海道委員会総がかり緊急行動

掲載日:2017.05.18

5月16・17日、札幌市・大通西4丁目広場で、共謀罪を廃案に!監視社会にNOを!『戦争させない北海道委員会総がかり緊急行動』が開かれた。

「共謀罪」法案は、私たちの自由な表現や言論、プライバシー、個人の持つ考え方や、心の中を監視し取り締まる、非常に危険な法案で、「現代の治安維持法」とも言える。
平和で安心して暮らせる社会を守るため、「共謀罪」法案は、絶対廃案に追い込まなければならない。

5月16日の総がかり緊急行動の様子

16日の総がかり行動には、350人が集まった。
北海道平和運動フォーラム・長田代表は、「共謀罪の審議が山場を迎える。与党は、明日17日の法務委員会で安倍総理を呼び審議を行い、その後に強行採決に踏み切るつもりだ。
5月15日で、沖縄が日本に返還されてから45年が経過した。しかし、基地撤去の願いは届かずに、未だに沖縄に多くの基地がある。辺野古や高江の基地建設現場では、市民運動を抑圧し、不当逮捕・長期拘留まで行っている。まさに、沖縄が共謀罪の先取りをしていると言えるのではないか。沖縄県民の正当な反基地・平和運動が、真っ先にテロ等準備罪の標的となり、激しい弾圧の対象となるのは火を見るよりも明らかだ。共謀罪の強行採決は断じて絶対許してはならない。明日以降も連続行動で、北海道から廃案の声をもっともっと出していきましょう」と訴えた。
その他、札幌弁護士会共謀罪対策本部・川上弁護士、北星学園大学・岩本教授、室蘭工業大学・清末准教授がリレートークを行い、
川上弁護士は、「今まさに、日本史上最悪の治安立法が成立しようとしている。戦後・戦中の治安維持法は、2つの行為が対象だったが、共謀罪はわずか1カ条で277の行為が対象となる。今までこんな法案はなく、どんな法案よりもひどい法案だ。何がなんでも共謀罪の成立だけは阻止しなければならない」と訴えた。 

17日の総がかり緊急行動の様子

 17日の総がかり行動には、450人が集まった。
北海道平和運動フォーラム・長田代表あいさつの後、北海道憲法共同センター・黒沢代表、北星学園大学・岩本教授がリレートークを行い、

黒沢代表は、「意のままにならないものをどうしたら意のままにできるか。それを考えたとき、国家権力は、金と圧力と監視によって統制しようとしている。労働者を長時間労働と貧困に追い込み、学問の軍事利用をさせないと頑張る教授や学者を金で買収する、北朝鮮が危ないと脅して圧力をかける、こうしたことの連続だ。国民の多くは共謀罪はテロ対策だと思わされている、それはマスコミから流される情報の影響だ。ジャーナリズムとしての本領をしっかり発揮してほしい。共謀罪は国民を黙らせる装置で、絶対に成立させてはならない。力を合わせれば政治は変えられる、このことを私たちは絶対にアキラメてはならない。みんなが集まれば必ず社会は良くなる、そして政治も動かすことができる」と訴えた。