功績と足跡を振り返り語り合った=五十嵐広三さんを偲ぶ札幌の集い
掲載日:2013.11.11
今年5月7日に87歳で逝去した元内閣官房長官・衆議院議員・旭川市長の五十嵐広三さんを偲ぶ札幌の集いが11月7日、札幌グランドホテルで開かれた。
集いは、横路孝弘衆議院議員、中沢健次元衆議院議員、小納谷幸一郎元全道労協議長などが発起人となり、1975年と1979年の二度の知事選挙の選対を担った社会党・全道労協の幹部・活動家、マスコミ関係者、そして連合北海道・関係産別の現役役員にも呼びかけ、55人が参加した。
主催者の小納谷さんは「2度の知事選挙を五十嵐さんは文句も言わず、先頭にたってたたかった。逆にわれわれが頑張らなければという気持ちになった。この2回の知事選挙の財産が4年後の横路革新道政の実現となって結実した」と強調した。
2回の知事選挙を党選対委員長の立場で選対を組織し、指導した中沢健次さんは「選対づくりのため旭川の市長時代のブレーンを有無を言わせず政策・秘書のスタッフに引っ張ってきた。また、同じ衆議院議員時代は家族ぐるみで親交を深め、お世話になった」と述べ当時を懐かしんだ。
また、道新の記者であった新蔵博雄さんが「2回目の知事選挙は自民党はすごい危機感をもち道庁マシンをフル活動させた。五十嵐さんはマスコミ各社に親しく対応し、温和で人望のある方でした」と、偲ぶ言葉を述べた。
竹村康子元参議院議員の発声で献杯。
懇談でのテーブルスピーチでは、「村山政権の五十嵐官房長官誕生の裏話」(後藤元自治労本部委員長)、「旭川市長時代の党派を超えた功績」(舟山元旭川選出道議会議員)、「官房長官を務められた人材は五十嵐さんだけ」(梶本元朝日新聞記者)など忌憚なく、五十嵐さんの功績と足跡を振り返り、語り合った。
また、現役を代表して工藤連合北海道会長が「過去のたたかいの歴史と教訓を学び、2015年統一自治体選挙での道政奪還のために全力をあげる」と決意表明。
最後に、五十嵐さんの浜松義弘・広子長女夫妻から親族お礼のあいさつで「みなさんの今日のお話を聞き、本当に父は幸せだったと思った」と感謝の言葉を述べた。